いよいよ今回は、アロマオイルを実際にどう使うの?といった方へ、アロマの簡単な使い方から楽しくなるさまざまな活用法までお伝えしていきます。
専門的に学ぶと奥の深い世界ですが、手軽に楽しめる方法も多く、精油(エッセンシャルオイル)の効果を暮らしに取り入れることができます。
目的に合った方法を見つけて、こころや身体を優しくいたわるアロマライフを始めてみませんか。
芳香浴
お部屋に精油を香らせる「芳香浴」は、アロマセラピーを楽しむいちばん手軽な方法です。
室内芳香器など専用の器具だけではなく、家庭にある身近なアイテムを使って簡単にできますので、ビギナーの方でも安心です。
「芳香浴」にはいくつかの種類があります。自宅や職場、外出先などの場所によってお好みの方法を選んで試してみましょう。
ハンカチ
ハンカチやハンドタオルなどに精油を1~2滴たらして、テーブルや枕元などに置いて香りを楽しみます。時には鼻を近づけて香りを吸い込んでもいいでしょう。
使い捨てにできるティッシュペーパーやコットン、キッチンペーパーなども便利です。
芳香浴のなかで最も手軽な方法です。
精油によってはシミになる場合がありますので、シミになってもよいものを用意しましょう。 また、直接肌に触れないように気をつけてください。 |
マグカップ
マグカップやカフェボウルなど深さのある容器に熱いお湯を七~八分くらいまで入れて、精油を1~2滴たらします。
蒸気とともに香りが立ち上がるので、鼻を近づけて呼吸をしましょう。このときに、目を閉じて深呼吸するとより効果的になります。
テーブルやデスクなどに置いて香りを楽しんだり、のどや鼻のケアなどにも。
マグカップは使用後に洗っても香り(精油成分)が残る場合があるので、芳香浴専用のものを用意します。 専用の容器にすることで誤飲防止に一役買ってくれるでしょう。 |
室内芳香器
精油の香りを室内に広げる専用の芳香器です。香りを広げるためだけでなくインテリアとしてもおしゃれに楽しめて、お部屋のムード作りにもおすすめです。
アロマストーン・素焼きの石
香りの強さ:★☆☆☆☆
アロマストーンや素焼きの石、石膏で作られたものなどに精油を2~5滴たらします。
精油の量は、アロマストーンの大きさや香りの強度、部屋の広さなどによって異なります。最初は少しずつ心地よいと感じる量を試しながら適宜ご利用ください。
石にしみ込んだ香りが自然に気化してやさしく空間に広がります。
玄関やトイレ、クローゼットやたんすの中、車内、自分のまわりだけに香らせたいといったスモールスペース向きです。
アロマストーンはさまざまな形状のものがありバリエーション豊富です。
- シンプルな置き型、アロマプレート
- インテリアにもなる動物などのデザインもの
- 持ち運びに便利なアルミ缶入りタイプ
- 壁掛け、クローゼットなどにつるすタイプのアロマチャームetc.
好みやお部屋のインテリア、用途に合うものを見つけましょう。
アロマストーンの種類によっては、一度にたくさんの精油をたらすと裏面にしみ出てしまう場合も。精油は少しずつたらすようにし、心配な方は陶器製のお皿を下に敷いて使うといいでしょう。 精油のなかには色がついている種類もあり、アロマストーンにその色が残ってしまうことがあります。お気に入りのアロマストーンを汚したくない場合は、目立たないところで試してからお使いください。 |
アロマキャンドル
香りの強さ:★☆☆☆☆~★★☆☆☆
ろうそくに1~5滴の精油を含ませたもので、炎の揺らめきと優しい香りを楽しむ癒しアイテム。部屋の照明を落とし炎を灯したり、お風呂などで楽しむのも人気です。
選び方のポイントとしては、香りの強さ、燃焼時間、容器の有無の3つ。
- 香り・・・日本製は香りが控えめで、海外製は香りが強い傾向。
- 燃焼時間・・・容量=燃焼時間ではありません。ワックスの配合量や芯の長さにより燃焼時間が変わるので、見た目のサイズではなくメーカー表示している燃焼時間を目安にする。
- 容器の有無・・・容器なしのキャンドルは、容器の価格が含まれていないためお得ですが別にホルダーを用意する必要があります。容器付きのキャンドルは、そのまま楽しめるので手間いらずですが、容器なしに比べ価格が高めです。
いずれもメリット・デメリットがありますので、ライフスタイルや好みに合わせて選びましょう。
150種を超える香りのラインナップ
アメリカ生まれのヤンキーキャンドルカンパニーは、世界でも有数のフレグランスグッズのトップメーカーです。その数なんと約150種類以上!きっとお気に入りのものが見つかるでしょう。その香りの良さと豊富さから日本でも多くの愛好家から支持されています。
いろいろな香りを試せるリーズナブルなサンプラー
全米で人気No.1を誇るヤンキーキャンドルからもう一品。こちらはケースなしのキャンドル本体のみで、価格を抑えた使いやすい型のサンプルサイズ。ヤンキーキャンドルは香りの種類、バリエーションが豊富なので、自分好みの香りを探したいとき、さまざまな香りを楽しんでみたいときなど、リーズナブルに楽しめるのはうれしいですね。
火を灯さなくてもパッケージを外すだけで香りが広がるので、ルームフレグランスとしてもオススメです。
コンパクトサイズで持ち歩きが簡単・便利
旅先や移動先のホテル、部屋がリラックスできない、匂いが気になる・・。そんな経験はありませんか?そんなときは道端ジェシカさんがコラボレーションしたことでも知られるマリエオーガニクスのアロマキャンドルがオススメです。
かわいい金色の缶に入った手のひらサイズですが、燃焼時間は10時間~20時間とたっぷり。天然の大豆ワックスで作ったアロマキャンドルは自然素材のため、すすが出にくく香りを長く楽しむことができます。
ソイキャンドルは空気清浄の効果があるといわれているので、まさに移動先でのリラックスタイムにぴったりです!
世界中で愛される天然成分100%の上質なキャンドル
高級キャンドルメーカーとして名高いイギリスのparks(パークス)社は、世界的に有名なキャンドルメーカーです。パークスのアロマキャンドルの原料は、完全なるパラベンフリーで体に優しい天然成分100%。
洗練された人気の高いパークスのアロマキャンドルは、世界50カ国の高級ホテルやスパ、有名店などで使われ世界中のセレブリティからも愛されています。
自宅で高級ホテルやスパの気分を味わってみましょう。
基本的なことですが火をつけておくものなので、下記の事項に注意しましょう。
香りが物足りないときは2本、3本と増やしてみましょう。同じ香り同士なら濃密な香りを楽しめ、違う香りを同時に組み合わせてオリジナルの香りを楽しむのもオススメです。 |
アロマライト
香りの強さ:★★☆☆☆
電球の熱で精油を温める仕組みです。受け皿に精油を1〜5滴落としスイッチを入れると、徐々に精油が温められ揮発し、お部屋に芳香成分が漂います。
火を使わないため比較的安全なので、寝室や玄関などに最適です。
お湯や水を入れて使うタイプもありますが、ご利用の目的に合うかを購入前によく確認しましょう。
オイルウォーマー(アロマポット)
香りの強さ:★★★☆☆
受け皿にお湯か水を入れて、精油を精油を1〜5滴たらし、キャンドルの熱で水分とともに精油を蒸発させて芳香成分を拡散させます。食卓や書斎、勉強部屋におすすめ。
暗くした部屋では、キャンドルの炎がゆらゆら揺れて、やさしい灯りに心が癒されます。
アロマキャンドルと同じく火をつけておくものなので、下記の事項に注意しましょう。
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アロマランプ(リキッドキャンドル)
香りの強さ:★★★★☆
ガラス容器に専用のリキッド(液体)を入れて、精油を数滴たらし、アルコールランプのように使います。
香りが強く立ち上がり空間に香りがよく広がります。ススがでないので清潔に使え、芯糸の長さで炎の大きさを調節できます。こちらも食卓や書斎、勉強部屋向きです。
ランプの炎でガラスがキラキラときらめき、とてもキレイです。
出典:https://item.rakuten.co.jp/hakp/1801-4901435771700/ ホーム&キッチン プラス
なかにはオイルタンクがプラスチック製で口金部分が固定されている使い切りタイプもありますが、おすすめは繰り返し使える(リキッドの詰め替えができる)ガラスボトル。
色付きのリキッドを混ぜ合わせてオリジナルの色を楽しんだり、好みの花材でハーバリウムランプにすると昼間は窓辺からの優しい光に、夜にはランプの炎が幻想的で美しく輝き癒し効果をさらに高めてくれます。
リキッドキャンドルは、アルコールと違いリキッドに直接火をつけても引火することなく安全といわれています。中のリキッドがなくなると炎は自然に消えるため安心ですが、つけている間はアロマキャンドルと同じく火気の取り扱いにご注意下さい。
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ディフューザー
香りの強さ:★★★★★
おもに電動式で火や熱を使わずに精油の芳香成分を空気中に拡散させる芳香器のことを指します。
芳香器の中では、1番香り(拡散力)が強く短時間で広がり持続時間が長いのが魅力。精油に熱が加わらないため、芳香成分をそこないません。
リビングやオフィス、店舗などの広い空間に最適です。
ディフューザーは、さまざまな種類があり大きく分類すると以下の3種類に分かれます。
超音波式(アロマミストタイプ)
少量の水と精油を数滴入れ、超音波で水を振動させ精油の微粒子をミストとともに拡散させる芳香器です。 加湿の効果に加え、ミストが吹き出る様子やイルミネーション機能を備えたものもあり視覚的にも楽しめ癒されます。芳香器の中でも扱いやすく、一般的にアロマディフューザーといえばこのタイプを指すことが多いようです。
「アロマディフューザーの加湿」は、枕元に置いて就寝中の喉やお肌を乾燥から守るといった効果が期待できます。
ただし1つ注意したいのは、ミストが出て加湿効果(商品名に「加湿器」と含まれていても)があるとはいっても加湿器ではない(加湿が主機能ではない)ので、芳香が主機能と考えましょう。
「アロマディフューザーの加湿機能」と「アロマ加湿器」の違いについては下の『アロマ加湿器』の項にまとめています。
ちなみに「Vacplus アロマディフューザー」の加湿量を問い合わせたところ、30ml/hと教えていただけましたので参考までに。
そして「Tophie アロマディフューザー」の加湿量は50ml/hです。商品説明の中に記載がありました。
海藻ヘアエッセンスでお馴染みのラサーナから、精油とオリジナルのアロマブックがセットになっているお得な入門キットのディフューザーが出ています。 本格的なアロマを手軽に始められるので、アロマ初心者やギフトにも喜ばれそうですね。
エアー式(オイルディフューザー)
エアポンプを使った芳香器です。精油をポンプの力を使って微粒子にし、空気中に噴射して香りを拡散させます。ネブライザー式、振動噴霧式と呼ばれることもあります。
同じ原理で、ガラス容器に精油をたらしてポンプの力を使って微粒子にし、空気中に噴射して香りを拡散させる方法をドロップ式といいます。
拡散方法は同じですが、切り分けとしては
- ネブライザー式・・・精油瓶を直接アロマディフューザーに取り付けるタイプ
- ドロップ式・・・ガラス部分に精油をたらして使うアロマディフューザー
と一般的には取り扱われています。
エアー式は、水や火を使わないため精油本来の香りをそのまま広げます。
毛細管式(気化式)
精油を不織布パッドやリ-ドなどに吸い上げて運ぶことが毛細管現象に似ていることから毛細管式といわれています。
吸い上げた精油をそのまま自然気化させて使うタイプと自然気化+ファンを利用して風で香りを拡散させるタイプなどがあり気化式とも呼ばれます。
リードディフューザーは、リードといわれる棒(主に竹)をディフューザーオイルに差すことで、リード表面から自然な香りを拡散させるタイプの芳香器です。種類も豊富でアレンジしやすく設置も簡単なうえ、見た目もステキなのでお部屋に合わせたインテリアツールとしても楽しめます。
ラサーナ アロマ リードディフューザー
ヘアケア用品で人気のラサーナからもう一品。「アロマ」のカテゴリーから「リードディフューザー」へおすすみいただきますと、ぜひオススメしたいラサーナ アロマ リードディフューザーのページに。
本体セットのほかに、付け替え用(瓶の部分)とリードセット(花と枝の部分)の単品を買い足せるのもうれしいポイント。
天然のリードは、アオイ科の「ホソバキンゴジカ」を使用しているので木の形や太さは1本1本異なり正にオンリーワンなアイテム。吸い上げが早く、香り立ちがよいのが特長です。
お花の部分は、タイ原産のマメ科の低木「ソラの木」の皮を乾燥させ、お花の形に整えた花形ポプリがナチュラルな印象でかわいらしいですね。
ペンダントタイプ
こちらはこれまでの設置型とは違い、お気に入りの香りを持ち運びできるペンダント式のディフューザーです。
キャップを外し、専用のフィルターに精油2~3滴たらしてセットして使います。
ペンダント部分は、ゴールドの他にシルバー、メタルグレー、マットブラックと合わせやすい4色が取り揃えられています。デザインがシンプルなので性別や年齢問わずおしゃれに身に付けられるでしょう。
ペンダントと精油に替え用フィルターがギフトセットになっているので自分へのごほうびや大切な方へのプレゼントにもおすすめです。
アロマ加湿器
加湿器にアロマの機能が付随しているものを「アロマ加湿器」といいます。
加湿の機能が主であるため加湿を目的として扱ってください。ですので梅雨や夏など加湿の必要がない時期やシーンでは、加湿器は使わないのでアロマの芳香機能も利用できなくなります。
アロマの芳香を目的とする場合は、「アロマディフューザー」などの利用シーンが限定されないものを選ぶといいでしょう。
では、実際に商品を選ぶ際「アロマディフューザーの加湿機能(ミストタイプ)」と「アロマ加湿器」の違いについて混同しないためには? 加湿能力の表示で判断するといいでしょう。
※ml/h=1時間あたりの加湿量 |
実店舗やネットショップでもアロマディフューザーなのか加湿器なのか、商品名だけではメインの機能がどちらであるかが判断できません。どちらの明記もあったり混同して売りに出されていますので、目安である加湿能力をしっかり確認して後悔のない買い物をしましょう。
加湿器かどうか判断できたら、次は加湿器の種類です。
加湿器は大きく分類すると、超音波式、スチーム式、気化式、ハイブリッド式の4種類があります。それぞれの特徴と一緒におすすめのアロマ加湿器をみていきましょう。
超音波式
水を超音波によって微細な粒子にし、噴出することで加湿をします。デザインが豊富なので、お部屋にマッチするものを選びやすいでしょう。ヒーターレス超音波式ともいわれます。
【PRESSEの加湿量】… 強:約220ml/h、中:約170ml/h、弱:約100ml/h
【SablierWoodの加湿量】… 弱:120-200ml/h、 中:250-300ml/h、 強:300-350ml/h、 睡眠モード:50-120ml
【Onliliの加湿量】… 弱:60ml/h、中:110ml/h、強:160ml/h(±20%)
※加湿器としては加湿量が少なめなので小スぺース向け。陶器製が珍しくてステキだったので掲載。
スチーム式
ヒーターによる加熱でお湯を沸かして加湿します。温かい蒸気で室温をさげず、パワフルな加湿力が特徴です。
【TWINBIRDの加湿量】… 約150ml/h
※スチーム式加湿器としては加湿量は少なめですが、この価格帯では頑張っている方。
【YAMAZENの加湿量】… 強:360ml/h、弱:180ml/h
【±0 プラスマイナスゼロの加湿量】… 標準モード:350ml/h、長時間モード:100ml/h
気化式
水をフィルターに透過させ、ファンの風を当てて水を気化することで加湿します。安全性(加熱用ヒーター無し)、ランニングコスト(電力はファンの運転のみ)をなるべく小さくしたいという方におすすめなタイプです。
【Stadler Form Oskarの加湿レベル】… 連続運転、40%、45%、50%、55%
※設定した湿度に達するとファンが止まる5段階のハイグロスタット機能付
スイス生まれの洗練された美しいデザインが人気の家電ブランドStadler Form(スタッドラーフォーム)社からお届け。部屋の広さに応じたOskar little(オスカー リトル)約6畳、Oskar(オスカー )約8畳、Oskar big(オスカー ビッグ)約14畳の3種のラインナップ。
【セラヴィの加湿量】… 250ml/h
北欧テイストのコロンと愛らしく丸みのあるデザインに癒されます。
タンクを外すことなく上から直接本体に給水できるので、重い水タンクを持ち運びする手間が省けるのは嬉しいポイント。
ハイブリッド式
水を含んだフィルターにファンの風を送る「気化式」とヒーターで加湿効率を上げる「スチーム式(温風気化式)」の2つを組み合わせた方式をハイブリッド式といいます。
湿度が低いときはヒーターで温風を送る「温風気化式」ですばやく加湿し、湿度が高くなるとヒーターを切って「気化式」として加湿します。
気化式より早く加湿ができ、スチーム式より消費電力が少なく済むといった両者の弱点を補い合う、まさにいいとこどりな方式といえます。しかし、お手入れが慣れるまで(基本は気化式のお手入れと同じですが)大変かもしれません。
これに加え近年では、「超音波式」と「スチーム式(加熱式)」のハイブリッド式(加熱超音波式)がネット通販・家電量販店でも多く販売されています。
水をヒーターで加熱してから超音波で水を蒸気に変えて加湿します。加熱するので、ヒーターレス超音波式と比べて衛生面が強化されたようです。
温風気化式
【ダイニチプラス HD-RX916-Tの最大加湿量】… 標準モード:860ml/h、ecoモード:460ml/h、静音モード:600ml/h、おやすみモード:600ml/h、のど・肌モード:860ml/h
加湿器の老舗メーカーであるダイニチのハイブリッド式(温風気化式)が人気です。現時点では、残念ながらアロマ機能はないようです。
加熱超音波式
【アイリスオーヤマの加湿量】… 約450ml/h(最大運転時)
【JUNの加湿量】… 強:280ml/h、中:200ml/h、弱:100ml/h(超音波式運転時)
強300ml/h、中230ml/h、弱130ml/h(超音波+PTCヒーター過熱時)
スマートタッチセンサー(触れるだけで操作)や離れても手元でらくらく操作のリモコン付きとうれしい機能や、置く場所によって卓上型とタワー型に切り替えられる2wayな優れもの。
【AL COLLEの加湿レベルと加湿量】… 40%、50%、60%、70%(4段階の範囲で湿度設定が可能)、最大500ml/h(加湿レベル3)
上からフタを開けて水を注ぐだけのラクラク給水でストレスフリー!カートレッジの銀イオンが、普段のお手入れを軽減。なんと、振り洗いするだけでOKだそうです。気になるときは、給水口が広いので、タンク内に手を入れて簡単に洗えます。
結露、カビ、レジオネラ菌などに注意! <結露>加湿力の高いタイプの加湿器に多く、特にスチーム式、超音波式に起こりやすいといわれています。 <カビ、レジオネラ菌>レジオネラ菌は細菌の一種で肺炎の原因になることもある恐ろしい菌です。超音波式、気化式、そしてハイブリット式の加湿器は手入れを怠るとカビやレジオネラ菌などの菌が発生しやすくなってしまいます。スチーム式もその危険性はありますが、加熱により殺菌されやすく他のタイプより抗菌力に優れています。気化式、ハイブリット式などは、メーカーのフィルター交換目安を守りまめなフィルターの交換を行いましょう。 どの加湿器にも言えることですが、加湿器のこまめなお手入れが菌の繁殖を防ぐことにつながります。 |
沐浴(アロマバス)
浴槽や洗面器などの湯に精油をたらし、皮膚と呼吸器から効率的に芳香成分をとり込む方法です。
- お湯で揮発する精油(エッセンシャルオイル)の作用
- 温熱による血行促進とリラクゼーション作用
- 浮力によるマッサージ作用
など、これらの作用に入浴の温熱効果が加わり、精油の作用がより効率よく心身両面に働きかけ、高いアロマテラピー効果を得ることができます。
全身浴
浴槽の湯に、肩まで浸かるのが「全身浴」です。
【アロマバスの準備】
精油は湯に溶けないため、単体で直接入れてしまうと肌への刺激になってしまいます。
肌への負担を少なくするには、植物油(キャリアオイル)や天然塩などの基材に精油をよくまぜてから湯におとします。
【精油の使用量】
精油の量は多くとも5滴までです。入れすぎると肌への刺激になって赤くなったりヒリヒリしたりすることがあるので注意しましょう。
浴槽が小さい場合や皮膚に刺激を与える可能性のある精油は、少なめの量に抑えて使うなど調整してください。
【おすすめ基材と使用量】
- お好みの植物油 … 小さじ1杯(5ml)
- 天然塩 … 約大さじ1杯(発汗作用を高める働きがありデトックスに最適です。)
- 牛乳 or スキムミルク … 30ml(老廃物をとり除き美白・美肌へと導き、エイジングケア効果が期待できます。)
- ハチミツ … 10ml(お肌の炎症を鎮めたり抗菌作用があり保湿力にも優れています。日焼けの後やニキビ肌などにおすすめ。)
- エタノール or ウォッカ … 約大さじ1杯(15ml)
【お湯の温度】
- リラックスしたいとき、冷え性の体を温めたいとき
→ 38度くらいのぬるめの湯に長めに入る - リフレッシュしたいとき、眠気を覚ましたり、意識をシャキっとさせたいとき
→ 40~42度くらいの少し熱めの湯に短めに入る
【アロマバスの方法】
- 期待する効果や好みに応じた精油1~5滴を基材によくまぜて溶かし、浴槽の湯におとします。
- よくかきまぜて精油を湯の中に拡散させます。植物油も湯に溶けにくいのでよくまぜます。
- 肩まで湯につかり、心地よい香りを楽しみながら、立ち上る湯気を吸い深呼吸し精油の芳香成分をとり込みます。
半身浴
浴槽の湯に、みぞおちくらいまで浸かるのが「半身浴」です。
下半身だけに水圧がかかるので、全身浴にくらべて体力の消耗や心臓への負担が少なく、
ゆっくりと全身を温めることができます。
血行促進、冷え性の改善、デトックスやダイエット、汗をたくさんかきたいときにも効果的です。
【半身浴の準備】
全身浴と同じく基材に精油をよくまぜてから湯におとします。
【精油の使用量】
精油の量は3滴までです。
【お湯の温度】
38度くらいのぬるめの湯に、20~30分ほどリラックスしながら浸かります。
上半身を冷やさないように乾いたタオルなどを肩にはおるなど、冷え対策を行いましょう。
足浴(フットバス)
足浴は、時間がないときや、怪我や病気などで全身浴ができない状態のときでも、アロマテラピーを楽しめる便利な方法です。夏の冷房や冬の寒さのほか、高齢の方や体力の衰えている方にも、身体への負担が少なく手軽に行うことができます。
足を温めることで全身の血行がよくなり、冷え性や足のむくみに効果的です。
【足浴の方法】
深めの洗面器やたらい、バケツなどに、少し熱めの湯を両足のくるぶしがつかるくらい張り、精油1~3滴を入れ、よくかきまぜて5~20分、両足を湯につけます。お湯がぬるくなってきたら、熱湯を注ぎ足して、身体が冷えないように温度調整しましょう。
また、足浴なら疲労を回復させる効果のある「温冷交互浴」も服を着たまま簡単にできるので大変おおすすめです。
手浴(ハンドバス)
リフレッシュして集中力を高めたいとき、パソコンやスマホなど長時間使った後の目の疲れに、勉強や仕事の休憩など、家事のちょっとした時間の合間にもリラックスでき、精油の香りに浸り手軽にアロマテラピーを楽しめます。
腕から肩にかけても温まるので、冷え性のほか、肩こり、首の痛み、頭痛、手荒れの緩和に効果的です。両ひじを湯にひたす「ひじ浴」もおすすめです。
【手浴の方法】
洗面器などに、ぬるめの湯を手首がつかるくらい張り、精油1~3滴を入れ、よくかきまぜて5~10分、両手首まで湯にひたします。湯気と共に立ち上る精油の香りを感じながら、掌や指を軽く揉みほぐすと更に効果的です。
温冷交互浴(温冷交代浴)
「温冷交互浴」とは文字の通り、湯と水への入浴を交互に行う入浴法のことです。
温浴は副交感神経、冷浴は交感神経をそれぞれ刺激するため、交互に温冷の刺激を与えることで自律神経の乱れが整い、リラックス効果があるといわれています。その刺激によって末梢血管が拡張し、乳酸などの疲労物質や老廃物の排出を促進するため、筋肉疲労の回復や疲労予防、冷え症の改善にもつながります。
また個人差はありますが、肌のキメが整う、ハリのある肌になった、などの美容効果を感じられる人もいるそうです。
【温冷交互浴の方法】
「40度前後の湯に3分、18度程の水に1分」の交互浴を、「3〜5回」程度繰り返します。
【温と冷の順番】
基本的には、「冷」で始まり「冷」で終わることで血管が引き締まり、そのあと自ら血管を広げようとする力が働いて血行が良くなり、温かい状態が続きやすくなります。
慣れると血管の拡張、縮小が容易になりますが、最初のうちは「温」で始まり「温」で終わる方法で慣らしていきましょう。
【温冷交互浴の時間と回数】
時間に関しては、冬の冷たい水なら10~20秒くらいにするか水温を少し上げるなど調整しても構いません。
回数も3~5回としていますが、慣れてきたら7回くらい繰り返してもいいでしょう。
【自宅で行う場合】
水を張った浴槽の代わりに水のシャワーを使うと、自宅でも簡単に行うことができます。
【温冷交互浴の注意点】
これを全身浴で行うと免疫力が上がるという健康法でもありますが、心臓に負担をかける恐れがあるため、血圧の高い方や心臓などに持病のある方は、医師に相談のうえ行うこと。特に病気などのない方でも、高齢の方や体力のない方、体調が良くないときなどは控えるなど注意が必要です。
ただし、身体への負担の少ない「半身浴」や、心臓から遠い体の末端を中心に行う「足浴」なら身体への負担も少なく手軽に行うことができます。特に「足は第2の心臓」といわれるほど代謝アップのカギを握る部位なので、温冷交互浴法での「足浴」は効果的かつ大変おすすめです。
温冷交互浴を終えた後は、十分な水分補給と(少し横になるなど)30~60分ほどの休憩をとりましょう。
沐浴(アロマバス)の注意点
【刺激を与える可能性のあるアロマオイル】 オリガナム・クローブ・シナモン・タイム・パイン・パセリ・ピメント・フェンネルは使用を避けましょう。 |
スチーム・吸入、湿布
これまでお伝えしてきた芳香浴と沐浴の魅力をあわせ持っている「スチーム・吸入」と「湿布」といった手軽な方法で植物の芳香成分をとり込みます。
スチーム・吸入(蒸気吸入)
芳香浴の項でお伝えしたハンカチやマグカップと方法は同じですが、目を閉じて深く深呼吸することで積極的に香りをとり込むことを吸入といいます。芳香成分が鼻から脳に届くため、おもに呼吸器の不調がやわらぎます。
蒸気を顔全体にあてて吸収することで、喉の痛みや鼻水、鼻づまりをやわらげる働きがあります。肌の老廃物をとり除く効果もあるのでフェイシャルケア、ニキビ、肌荒れが気になるとき、洗顔の前後に行うといいでしょう。
【スチーム・吸入の方法】
- 洗面器に80度くらいの熱湯を張り、期待する効果や好みの精油を1~3滴おとします。
- 乾いたバスタオルを頭からかぶって、洗面器の上20~30cmあたりに覆いかぶさります。
- 目と閉じ、3~5分ほど蒸気を顔にあてて心地よさを感じましょう。
- 最後に、冷水や化粧水で肌を引き締めます。
蒸気を逃がさないように上手くバスタオルで覆うのがポイントです。
吸入の注意点
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温湿布、冷湿布
症状に合わせて「温めたタオル」や「冷やしたタオル」を顔や身体の部分にあてて、特定の効果を得る方法を温湿布、冷湿布といいます。このとき精油を加えることで、湿布した部位の皮膚から有効成分を効率的にとり込めます。
アロマ湿布は体の不調だけでなく、心の不調にも効果がありますので、リフレッシュしたいときやリラックスしたいとき、アロママッサージができない目などのデリケートな部分にも、手軽に行なうことができます。芳香浴にくらべ、短時間で効果が出るのも大きなポイントです。
【温湿布の効果】
温湿布は慢性的な身体症状や、腹部の痛みに効果があります。
具体的には目が疲れたときに首の後ろにあてたり、腰痛や生理痛、下痢やおなかの調子が悪いとき、 さらに肩こりなどにも有効です。
筋肉は、温めると皮膚の毛細血管を広げ血液の循環を良くする作用があり弛緩(しかん)するので、リラックス効果もあります。炎症や腫れがある場合は避けましょう。
【冷湿布の効果】
冷湿布は急性のトラブル、炎症や腫れ、熱や痛みに効果があります。
具体的には発熱しているときにわきや首すじなどリンパが集中している箇所へあてたり、打ち身やねんざ、日焼けなどの炎症を鎮めるとき、 さらに虫さされによるかゆみやはれにも有効です。
【温湿布、冷湿布の方法】
- 洗面器に熱湯または冷水を入れて、期待する効果や好みの精油を1~3滴おとします。
- 水面に浮かぶ精油をすくうようにタオルを入れて、水分と精油をしみ込ませたあと、引き上げて絞ります。
- 精油が直接肌に触れないように注意して、身体の気になる部分に優しく押し当てます。
患部にあてたタオルが冷めてきたり温かくなってきたら、同じことを繰り返します。
温湿布の場合は、温度が下がらないようにタオルを別に一枚用意して、上から蒸しタオルをかぶせると効果的です。
湿布の注意点
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アロマトリートメント(アロママッサージ)
植物油(キャリアオイル)に精油をブレンドして作ったトリートメントオイルで行います。
トリートメントをすることでリラックス効果と精油の芳香成分を皮膚からより効率よくとり込めます。
また、アロマトリートメントには
- 血流促進
- 疲労回復
- ストレス解消
- 女性ホルモンの分泌を促す
などの様々な効果が期待できます。
トリートメントオイルの作り方や扱い方を含むトリートメントの準備、トリートメントの基本などについては、記事が長くなってしまいましたので、後日別ページにてまとめていきます。
アロマクラフト
精製水や植物油(キャリアオイル)などの基材(きざい)に精油を加えて手作りするコスメや石けん、入浴剤などのことをアロマクラフトといいます。
- 香水、香油
- ボディスプレー
- ルームスプレー
- クレンジングオイル
- 洗顔ソープ、ボディソープ、ハンドソープ
- ボディスクラブ
- 発泡バスソルト(バスボム)
- バスオイル、バスソルト
- シャンプー
- クレイパック
- スキンローション
- ボディクリーム、ハンドクリーム、ネイルクリーム
- マッサージオイル
- フットスプレー
- 虫よけスプレー
- 掃除用スプレー
- 柔軟剤
などの様々なアロマクラフトが暮らしの中で楽しめます。
まとめ
精油の簡単な使い方からさまざまな活用法ついて具体的にまとめていきました。気になる活用方法はございましたでしょうか。
ライフスタイルにあったアロマを気軽に楽しむための参考になりましたら幸いです。
次回は「楽しみ方・レシピ編」です。アロマクラフトの様々な作り方から期待する作用に合った精油の種類についてまとめていきます。
おすすめ「手作りコスメ」の専門店
オーガニックな天然植物オイルやエッセンシャルオイル(精油)から容器やツールまで、豊富に取り揃えている手作りコスメの専門店『オンラインショップ【マンデイムーン】』 は、ナチュラル派にぴったりのお店です。
このオンラインショップでたいていの商品が揃うので、楽ちん&便利!
見てるだけでわくわくしてきて、いろいろ欲しくなってしまいますが…私のお買い物は、いつも【マンデイムーン】です。
初心者にはわかりやすく、上級の方にも飽きさせない難易度のあるレシピも数多くあるので、作って使うだけでなくお買い物から楽しめますよ!
ナチュラルコスメに興味のある方、エイジング向けスキンケアをお探しの方、アトピーなどお肌に不安のある方にも、安心して手作りレシピを始められるお店だと思います。
ぜひ一度のぞいてみてください。
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