手作りコスメは、自分の肌の調子を観察しながら、自分で考えたり、環境や季節によって工夫できるスキンケアですが、以下の注意事項を守ることが重要です。
慣れると負担になりませんので、安心して使うために、ぜひチャレンジして、しっとりプルプルもちもち美肌を手に入れましょう!
注意1. パッチテスト
最初は少量の化粧水を作って、必ずパッチテストをしてから使いましょう。どんなにシンプルな原料でも人によって合う合わないがあるからです。
- 化粧水を小さく切ったガーゼまたは絆創膏にしみこませます
- お風呂上りの清潔な柔らかい肌(二の腕または太ももの内側など)へ貼ります
- 24時間後・48時間後の経過を見ながら、かぶれ・赤み・湿疹などがないかを確認します
かゆみ、ただれ、痛み、しみる気がするなど、少しでも肌に異常があらわれたら、すぐに使用を中止しましょう。
異変が現れたレシピは使用を控えたほうがいいでしょう。
女性の方は生理中の時だけ合わないこともあるようです。
そういった時期は化粧品の切り替えは控え臨機応変に使用してください。
注意2. 雑菌の繁殖を防ぐ
手作りコスメは、基本、保存料無添加ですから、雑菌繁殖を防ぐことが重要となります!
- 作る前にはしっかり手を洗い、清潔な環境で少しずつ作る
- 道具と保存容器を消毒する
- 作ったコスメは冷蔵庫に保管する
- 保存期間はおおよそ1週間が目安です
- 使用の際はノズルなど中の化粧水が出入りする部分に触れない
道具や保存容器の消毒方法や、雑菌の繁殖を防ぐ詳しい取扱い方は、『小分け容器の殺菌消毒|手作り化粧水・市販化粧水 編』のページでまとめています。
注意3. レシピの分量(原料の配合量)を守る
グリセリンなどの有効成分を入れすぎないようにしましょう。
グリセリンは植物や海藻などにも含まれているような優しい成分で保湿するのに役立つ上、肌を柔らかくしっとりさせてくれます。
しかし、嬉しい作用の反面、吸水性という作用があるため、欲張って入れすぎ高濃度で使用すると逆効果になります。
元々肌にあった水分まで吸い出されてしまうので、乾燥が進む原因になってしまいます。
グリセリンの適切な濃度は5%から10%です。初めて扱うときは5%にとどめておき、季節や肌の調子などをみてグリセリンの量を少しずつ調整して、ベストな量を探してくださいね! |
それでもしっとり感が足りないと感じたら、乳液やクリームなど他のコスメも併用しましょう。
目分量ではなく、必ず分量をはかり、上限の濃度に気をつけて作りましょう!
注意4. エッセンシャルオイル(精油)の光毒性など
光毒性(ひかりどくせい)についてですが、主に柑橘系のエッセンシャルオイルをつけて日光(紫外線)を浴びるとシミ・炎症などの肌トラブルを引き起こしてしまうおそれがあり、注意しなくてはいけません。
コスメには向いていないとも言えますが、夜のスキンケアのみ使うといった方もいるようです。
皮膚や眼が日光やその他の光に対して非常に敏感になった状態。特定の薬物を摂取したり、特定のエッセンシャルオイル(植物から抽出された芳香成分を含んだ液体)や他の局所外用薬を皮膚に塗ることで生じる可能性がある。光毒性は、日焼けや水泡、その他の皮膚の問題を引き起こす。
出典:www.nttpc.co.jp/yougo/Weblio 辞書
エッセンシャルオイルの中で最も光毒性が強いとされているのが、爽やかな香りで人気のある「ベルガモット」です。
光毒性を持つ他のエッセンシャルオイルは、「レモン・グレープフルーツ・ライム・アンジェリカルート・ビターオレンジ・クミン・バーベナ」などです。
ご覧のように柑橘系が多くはありますが、柑橘系のすべての精油に光毒性があるわではないので、柑橘系の精油=光毒性ではありません。
そもそも光毒性の原因となるのは、一部の精油に含まれているフロクマリンという成分です。このフロクマリンは、蒸留により除去することができます。
フロクマリンフリー(FCFと表記)のベルガモットなども販売されていますので、しっかりと確認をして使用しましょう。
柑橘系のエッセンシャルオイルでも「マンダリン・スウィートオレンジ・ゆず」には光毒性がありません。ただし、圧搾法で抽出されたゆず精油の場合は、 光毒性が含まれるものもありますので 購入の際には、よく確認しましょう。 |
それから、レモングラスやカモミールなどのハーブ類も油断は禁物!
- レモングラスはイネ科、カモミールはキク科の植物ですので、アレルギーのある方が気がつかずに症状を引き起こす危険も潜んでいます
- 妊娠中は使用を控えたほうがよいとされるエッセンシャルオイルもあります
- ペットや赤ちゃんの皮膚への使用は控えましょう
「エッセンシャルオイルを入れる化粧水レシピ」のときは、効果的に作って安心して使うため、自分に合うかをしっかりと目を通して確認をしてからにしましょう!
まとめ
正直、私はパッチテストを怠ったため、肌が荒れてしまいました。敏感肌のくせに面倒に思い、「わざわざパッチテストしなくても大丈夫だろう!」と、たかをくくってしまい、自業自得ですが不快な肌状態に陥ったのです。
もちろん、今は新たに試す原料の際は、しっかりパッチテストしてます!
一時的ではありますが、肌荒れから回復するまでの間、メイクはのらないし、気分も下がる、要するに1つもいいことがないんです。
せっかくの手作りコスメ、安心してスキンケアできるように、くれぐれもパッチテストや容器の消毒・保存方法や期間などの取扱いに注意してお使いくださいませ。
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