オーガニックブームや健康志向の影響で最近、益々浸透している「手作りコスメ」。
その魅力は、なんといっても「コスパのよさ」と「自分に合うレシピが作れる」自由度の高さでしょうか。
ですが、「手作りコスメの初心者」ならば最初に、いくつか試しながら自分に合うレシピを探していきますよね?
数ヶ月前に、手作り化粧水デビューを果たした私も「手作りコスメ初心者」でしたが、「自分に合わない化粧水のレシピ」を乗り越え、試行錯誤の上たどりついた「自分に合う化粧水のレシピ」に出会えたのです。
今回は、その各レシピをまとめていきます。私と似たような肌質の方は、参考になるかもしれません。
私の肌タイプは「乾燥肌」、肌の状態は「敏感・年齢肌」
まずは、私の肌質と状態を簡単にご紹介いたします。
水分量も皮脂量も少なめな乾燥肌もいいところのド乾燥肌です。季節や環境にも大きく影響されますが、冬場や夏のエアコンは特に乾燥がすすみます。また、紫外線も大敵ですから紫外線対策に余念はありません!
そして、シャンプーや石鹸など肌に触れる刺激の強い成分や綿以外の衣類などもあまり得意ではないという敏感肌。アラフォーという加齢とともに気になる年齢肌。
ひと言で申しますと、私の肌質は「乾燥・敏感・年齢肌」でございますが、それぞれの特徴も参考のため少しまとめておきます。
「乾燥肌」ってどんな肌?
- 洗顔後いつもつっぱる
- カサカサする
- ツヤがない
- 小じわ・たるみが気になる
- 化粧ノリがよくない
- 白い粉がふく
肌のバリア機能が低下しているため水分が蒸発しやすく、老化しやすい肌(シワやたるみなど)です。 また、肌荒れなどのトラブル、白ニキビや黒ニキビなどの角質型ニキビ(大人ニキビ)ができやすいのです。 |
肌質は、「乾燥肌(ドライスキン)」のほかに、「脂性肌(オイリー肌)」、「混合肌」、「普通肌(ノーマル肌)」の4タイプに分かれています。
「敏感肌」ってどんな肌?
- かゆみ
- 赤み
- 肌荒れ
- かぶれ
- かさつき
- 火傷したような感覚
- にきび・吹き出物ができやすい
お肌のバリア機能が低下し、空気中の刺激をダイレクトに受けている状態なので、外部からの刺激に弱く、ストレスや食生活の変化などの影響も受けやすい不安定になりがちな肌です。 肌が不安定になっている時は、物理的刺激に反応しやすくなったり、今まで使っていたものが一時的に肌に合わなくなってしまうようなこともあります。 元々アレルギー体質でホルモンバランスの崩れる疾患であることも要因のひとつと考えています。 |
「年齢肌」ってどんな肌?
- シワ
- シミ
- たるみ
- 毛穴が帯状・しずく型
- つやがない
- ハリがない
- 乾燥肌の悪化
- フェイスラインの崩れ
- 回復力の低下
一般的に肌の細胞は28日周期で生まれ変わり、この代謝の周期を「ターンオーバー」といいます。 そのターンオーバーの周期が長くなったり機能が乱れがちになり、新陳代謝が悪くなっていることが大きな原因です。 アラフォーともなると肌の老化も本格的に表面化してきて、進行スピードが急激に速くなる上に、回復(修復)も難しくなっていきます。 |
肌の状態も、「敏感肌」「年齢肌」のほかに、「疾患肌」、「健康肌」といった4タイプに分かれています。
基本の手作りコスメ「化粧水レシピ」
まずは、ベースとなる「化粧水レシピ」がこちらですが、<2>と<3>の種類や量は、季節やお肌の状態によって変えたり減らしたりしています。
<3>の精油は、必ず入れなくてはならない材料というわけではありませんが、肌への効果と同時に香りも楽しめるので、好みの香りでリラックスできとてもおすすめです。
【しっとりタイプ】(50ml分) |
それでは、この面倒な私の肌質に手作りコスメだからこそ出会えた「自分に合わない化粧水レシピ」と「自分に合う化粧水レシピ」はこちらです。
「自分に合わない化粧水レシピ」
【さっぱりタイプ】(50ml分) |
「グリセリン」、「スイートアーモンドオイル」、「ラベンダー」は、平気でした。
「パルマローザ」を入れると少しヒリヒリとした刺激があり、肌がざらつくような手触りで、自分に合わないと断念しました。
また、「無水エタノール」を入れるさっぱりタイプの化粧水レシピは、保湿が物足りなく感じ、ひどい乾燥肌の自分に合わない化粧水レシピと判断しました。
それから、肌に問題はありませんが、精油の「ゼラニウム」の香りが強く(もともと香水や強い香りが苦手だったため)50mlに対して1滴でも多いと感じました。
気にならないラインとしては、100mlに対して1滴くらいの比率となります。
「自分に合う化粧水レシピ」
【しっとりタイプ】(50ml分) |
エッセンシャルオイル(精油)を上手く取り入れる
精油は、1~2週間程度を目安にローテーションしましょう。薬などと同じで、長期にわたり連続使用すると、慣れにより効果が落ちたり、体の一部の器官だけに負担がかかることがあるためです。ですので、同じ作用を持つ精油をいくつか揃えておくと便利です。
最も万能でポピュラーなエッセンシャルオイル(精油)は、ラベンダーです。
ローズ・オットーも万能でスキンケア効果も期待できるうえに、甘美な香りでおすすめなのですが、とても高価な精油です。お財布に余裕のある方は、ぜひ配合してみるといいでしょう。
なお、ローズ・オットーとローズAbs.(アブソリュート)は、どちらもローズオイルですが、バラの種類や抽出方法、ローズの種類や産地などが違います。効果や効用について大きな差はありませんが、香りや使用方法は若干異なります。一般的に、アロマテラピーの精油として香りを楽しむという点では、ローズAbs.(アブソリュート)。スキンケア用品によく配合されており、美肌効果や健康効果という点では、ローズオットーになります。
スキンケアにおすすめのエッセンシャルオイル(精油) |
---|
【乾燥肌】 カモミール、ゼラニウム、ラベンダー、サンダルウッド、ローズ・オットー、ベチバーなど 【年齢肌】 フランキンセンス、イランイラン、クラリセージ、サイプレス、フランキンセンス、サンダルウッド、ゼラニウム、ローズ・オットー、オレンジ、ネロリ、パチュリー、ローズマリー、ミルラ、ラベンダーなど |
【マンデイムーン】のエッセンシャルオイル 人気ランキングはこちら
グリセリンやキャリアオイルを上手く取り入れる
グリセリンは、ドラッグストアなどでも手軽に入手しやすい保湿成分で、手作りコスメ初心者にも試しやすいのではないでしょうか。
私は敏感肌なので、皮膚刺激の少なめで植物由来100%のオーガニック製品を愛用しています。
こちらの専門店が、キャリアオイルや精油などのオーガニック製品を豊富に取り揃えているので、いつもナチュラルスキンケアコスメとコスメ原料のオンラインショップ【マンデイムーン】で購入しています。
50ml・200ml・1000mlと、サイズも選べるのが嬉しいです。50mlですと、わりとスグに消費してしまったので、私は、200mlにしています。
キャリアオイルは、「スイートアーモンドオイル」のほか、万能で初心者の方の“ファースト・オイル”としてもおすすめな「ホホバオイル」や、浸透力・保水力に優れ年齢肌に効く「アルガンオイル」も人気があります。
私のメインで使用しているオイルは、アルガンオイルです!
キャリアオイルの良さは顔だけでなく、ヘアオイルやボディオイルとしても、全身に使えるところが魅力です。好みのエッセンシャルオイル(精油)を1滴混ぜて、ヘアオイルやボディオイルにするとリラックスでき気分もあがりますね。
あると便利な道具たち
手作りコスメにハマると化粧水だけでなく、クリームや石けんなどのいろいろなジャンルやレシピを試したくなると思います。
凝り性な方なら、より難易度の高いレシピに挑戦したり、材料・ツールなど揃えたくなってくるでしょう。
手作りコスメを保存する容器は必須ですが、それ以外の便利なツールとしては、18-8極厚計量スプーン、ガラスビーカー[50ml]、ガラス攪拌棒[20cm]です。
- 「18-8極厚計量スプーン」は1ml/0.5ml/0.25ml/0.1mlと、少量の計量に重宝するツールです。
- 「ガラスビーカー[50ml]」は、耐熱性ビーカーなので煮沸消毒が可能です。保存容器に直接、原料を入れてよく振り混ぜる方法は、容器(樹脂製)を痛めやすくなるため、ガラスビーカーとガラス攪拌棒でしっかり混ぜるのが容器も長持ちしますし理想的でしょう。
- 「ガラス攪拌棒[20cm]」は、原料を均一に混ぜる時、溶かす時などに重宝します。
手作りコスメ、安心して使うための注意事項
手作りコスメは、以下の注意点をしっかり守ることが重要です。
- パッチテスト
- 雑菌の繁殖を防ぐ
- レシピの分量(原料の配合量)を守る
- エッセンシャルオイル(精油)の光毒性など
注意事項1~4は、『手作りコスメ、安心して使うための注意事項』こちらのページをご覧ください。
道具や保存容器の消毒方法や、雑菌の繁殖を防ぐ詳しい取扱い方は、『小分け容器の殺菌消毒|手作り化粧水・市販化粧水 編』のページでまとめています。
まとめ
私はパッチテストを怠って、肌が荒れてしまいました。敏感肌を棚にあげて「わざわざパッチテストなんて面倒!」と、省いてしまいました。
合わなかったレシピを「何か変だな?」と思いつつ1~2日間使用すると・・・
スグに使用を中止しなかったせいもあり、自業自得ですが、不快な肌状態に陥ったのです。
今は、しっかりパッチテストしてます!
肌荒れから回復するまで日数を要しますし、1つもいいことないですしね。
せっかくの手作りコスメ、楽しんでスキンケアできるように、私と同じ轍を踏まずに、注意してお使いくださいませ。
そして、自身の肌質を知り「自分に合わない化粧水レシピ」、「自分に合う化粧水レシピ」を把握することで、自分にピッタリの手作り化粧水レシピを見つけて、安心・楽しい手作りコスメライフを手に入れてください!
コメント