今までのシャンプーから「ノンシリコンシャンプーに変えたら泡立ちが悪くなった」なんてこと、ありませんか?ドラッグストアーなどで市販されているシャンプーの中にも「ノンシリコンシャンプー」が多く並んでいると思いますが、その「ノンシリコンシャンプー」の泡立ちが悪いと感じる原因に、「シリコンが入ってないから?」と何となく思ったり「なぜ泡立たないの?」とお悩みではないでしょうか?実は、「シリコン」は泡立ちに関係がありません。シャンプーが泡立たないと感じる理由は、界面活性剤(洗浄成分)の種類により泡立ち方が変わる、という点にあります。筆者も「ノンシリコンシャンプー」に切り替えた当初、泡立ちの悪さに大変悩み、髪や頭皮にも良く泡立ちのいいシャンプーはいったいどのシャンプー??といった思いから、原因や洗浄成分を調べたりシャンプージプシーをしていた過去があります。
ですので、特に「泡立ちが悪くて洗えてる気がしない。でも、ノンシリコンシャンプーは使い続けたい。」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
それでは、界面活性剤(洗浄成分)以外にも、いくつか泡立ちが悪い原因がありますので、「泡立ちをよくするためのコツ」や「おすすめのノンシリコンシャンプー」とともにお伝えしていきたいと思います。
「ノンシリコンシャンプー」泡立ちが悪い3つの原因とは
冒頭で「シリコンは泡立ちに関係がない」といいましたが、その「シリコン」とは何か?「ノンシリコンシャンプー」がすっかり世に認知されつつある昨今、髪の事を考えて「ノンシリコンシャンプー」を使っているものの、漠然と「ノンシリコン」が髪に良いといったイメージが先行していて、実はよくわからない、今さら聞けない、なんて方は少なくないのではないでしょうか。本題に触れる前に「シリコン」について簡単にご説明します。
「シリコン」は、コーティング剤の一種で、髪の手触りを良くしたり艶を与えるために配合されているもので、髪が濡れているときも乾いたあとも指どおりなめらかで、まとまりやすい髪になります。一般的にはよく使われている成分でしっとり感を得ることもできます。「シリコン」入りのシャンプーは、毛穴に詰まるなどの理由で、危険な成分とも言われていましたから、「シリコンシャンプー」がすごく悪いように捉えている方も多いと思います。シャンプーに含まれている「シリコン」が塊になって毛穴に詰まる、というのは少々大袈裟な表現で、過去の考え方です。ただ、「シリコンシャンプー」で懸念されているのは、長く使い続ける事で、毛根を詰まらせたり、キューティクルを覆ってしまう事で、髪や頭皮に十分な栄養を与えられず育毛効果が阻害されてしまい結果、髪を弱らせたり、人によっては痒みの原因になったり、パーマやカラーリングがかかりにくくなると言われています。少しでも健やかな頭皮や髪へ導くために「ノンシリコンシャンプーを選ぶ」という考え方は間違いではないでしょう。 |
それでは、本題に戻り、泡立ちの悪い3つの原因をみていきましょう。
- 皮脂や汗
- スタイリング剤
- 界面活性剤(洗浄成分)
泡立ちの悪い原因はいくつもありますが、ここでは代表的な3つの原因に着目していきますので、しっかり把握して解決していきましょう。
原因1. 皮脂や汗
先ずは、頭皮の状態が挙げられます。頭皮から分泌される皮脂と汗が大量に髪に付着していると(何日も髪を洗っていなかったり大量に汗をかいたり)、ホコリと混ざり皮脂汚れになり、シャンプーが泡立ちにくい状態となります。
皮脂は、外部からの刺激に対して頭皮を保護するバリア機能の働きのほか、髪に艶を与えるといった役割をする大事な成分です。しかし、皮脂の量が増えすぎるとシャンプーの泡立ちが悪くなるばかりでなく、フケやかゆみなどのトラブルの起きやすい頭皮となります。
また、シャンプーの量が多すぎたり、1日に何度も洗髪するなど皮脂を必要以上にとりすぎてしまうと頭皮が乾燥したり余計に皮脂の量が増えたりといった悪循環に陥ってしまうので、その点をしっかりと認識して注意することが大切です。
原因2. スタイリング剤
皮脂や汗と同じく、ヘアワックスやスプレーなどのスタイリング剤が多量に髪に残っていると水分とシャンプー剤の混ざりが悪くなり泡立ちも悪くなります。スタイリング剤には様々な化学合成された成分が配合されています。その中には、シャンプー剤の泡立ちを妨げる成分も含まれていることがあるため、整髪料をベットリとつけすぎている時や日常的に大量に使う方は1回のシャンプーでは洗い流せないこともあります。ただし、泡立たないからといって、2度洗いをしたり、シャンプーの量をむやみに増やしてしまうのは、トラブル頭皮を招くことがあるのでNGです。そこで、このような場合は『泡立ちをよくするための4つのコツ』で解説する洗い方を実践してみてください。
原因3. 界面活性剤(洗浄成分)
「ノンシリコンシャンプー」の中には、通常の「シリコンシャンプー」と比べ泡立ちにくいものがあります。どちらのシャンプーも成分のほとんどは、水と界面活性剤(洗浄成分)で構成されています。そして、泡立ちの元となるのが、界面活性剤(洗浄成分)なのですが、「シリコンシャンプー」の多くは界面活性剤に高級アルコール系(石油系の合成界面活性剤)の洗浄成分 が配合されています。「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」などの高級アルコール系成分は、泡立ちがいい反面、皮膚にとって非常に刺激が強くというリスクが大きいのが特徴です。因みに、ナチュラルなイメージでよさそうな石鹸系シャンプーも高級アルコール系シャンプーと同様に非常に刺激が強いので注意が必要です。
いっぽう、「ノンシリコンシャンプー」の界面活性剤は、アミノ酸系の洗浄成分を使用している場合が多くあり、高級アルコール系と比べると泡立ちという点では劣ってしまいます。しかし、その分とても頭皮に優しく洗い上げることが出来るため、シャンプーの選び方やシャンプーの仕方が正しければ、「アミノ酸系シャンプー」がベストです。
界面活性剤(洗浄成分) | 特徴 | |
シリコンシャンプー | 高級アルコール系が多い | 洗浄力が高く、皮脂を取りすぎる傾向にある |
ノンシリコンシャンプー | アミノ酸系が多い | 洗浄力が優しく、必要な皮脂を残して保湿効果もある |
また、「泡立たないと洗えた気にならない!」と思われるかもしれませんが、実は、泡立ち加減と汚れの落ち具合はあまり関係がないのです。なので、たくさんの泡でスッキリ洗えた気分になれるといった擬似的な感覚です。ちょっとした事でシャンプーの泡立ちは改善できますので、次の『泡立ちをよくするための4つのコツ』で解説する方法を実践してみましょう。
泡立ちをよくするための4つのコツとは
シャンプーの種類(界面活性剤)によって泡立ちが違う事は、前述の通りですが、どのシャンプーもしっかりと泡立つように作られているので、泡立たない・泡立ちが少ない、というお悩みには原因があります。ここからは、「シャンプーを上手く泡立たせる方法」を説明していきます。
コツ1. ブラッシング
シャンプー前の一工夫として、髪を濡らす前に、目の粗いブラシやくしなどでブラシで髪のもつれをとき、髪についた汚れやホコリを丁寧なブラッシングで落とします。できれば動物性のやらかいヘアブラシが頭皮を傷めないですし髪につやも出るので良いでしょう。ゆっくりと毛先から髪のもつれをといていき、徐々に根元の方までとかしていきます。根元をとかす際には、頭皮を軽く刺激すると血行を良くすることも出来ますよ。ブラッシングのしすぎやゴシゴシと地肌を強くこすったりするのは、髪や頭皮に傷をつけてしまうので優しく適度なブラッシングを行いましょう。
コツ2. 湯洗い(予洗い)
次に、予洗い(シャンプー前のすすぎ)をします。お湯で髪の毛と頭皮を丁寧に洗い流します。爪をたてず指の腹でやさしくマッサージするように3分ほど洗い流します。あらかじめ予洗いをすることで、髪と頭皮に付着した埃や皮脂汚れの8割をも落とすことができるのです。ゴシゴシ洗いは皮脂を落としすぎてしまうので厳禁です。予洗いをしっかりすることでシャンプーの泡立ちが良くなるため、予洗いはとても重要なポイントです。
ちなみに、シャワーの温度は38度前後に設定すると良いです。乾燥肌の方は、体温に近い温度の36度前後が理想です。40度以上の温度は、シャンプーと同じレベルの洗浄力となるため、乾燥を促進して頭皮を傷める原因になり皮脂が過剰に分泌されることで、シャンプーが泡立ちにくい状況となります。
コツ3. 泡立たせてから使う
シャンプー剤は、水と空気が合わさり泡立ちます。このうちひとつでも欠けると泡立ちません。ですので、十分な量の水分と適正な量のシャンプーを手にとって混ぜ、空気を入れるようにしてクリーミーな泡を立たてましょう。シャンプーの泡は、汚れを落とすだけでなく髪同士の摩擦を防ぐ大切な役目があるため、シャンプー剤を泡立てずに直接頭皮へ塗布することは避けましょう。
コツ4. すすぎ洗いはしっかりと
シャンプー剤を泡立たせるためには、コツ1~3も大切ですが、それ以上に重要なポイントは、シャンプー後のすすぎ洗いで「すすぎ残しをしない」ということです。ここできちんとシャンプーの洗浄成分や汚れ、油分などを落とせずに洗い落してしまうと、毛穴の汚れとなってしまい、結果、頭皮が乾燥したり皮脂の分泌量が必要以上に増えたりします。すると、次にシャンプーする際、シャンプー剤の泡立ちが悪くなってしまうのです。
また、シャンプーのすすぎ残しをしない為の準備として、まずは髪に残っている泡を軽く手で落としてからすすぎましょう。特に耳の上から後ろ・襟足・生え際辺りの地肌は洗い残しやすい部分なので、念入りにシャンプーのぬめりがなくなるまで頭皮と髪をよくすすぎます。ただお湯をかけただけでは、ほとんど頭皮には届かず、頭皮をすすぎ洗いすることが出来ませんので、手のひらを窪ませてシャワーのお湯を受け止めながら優しく頭皮をさするようにすすいだり、シャワーヘッドを頭皮につけるようにしながらすすぎ洗いをするなど、それなりに工夫をしてしっかりと洗い流しましょう。洗い残しは、頭皮の炎症や抜け毛・薄毛の原因にもなりうるので、地肌からかきあげるようにして爪をたてずに、指の腹で丁寧に洗い、シャンプーをした時間の3倍の時間をすすぎ洗いに費やすことを心がけて下さい。それが次のシャンプーの時の泡立ちに繋がるのです。
スタイリング剤が予洗いで落ちない場合は? |
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比較的、男性に多いのはワックスなどのスタイリング剤(整髪料)が原因で泡立ちが悪くなっている状況です。スタイリング剤に使用されている油は、水では落ちにくい成分もあるので、先に髪の毛のみを洗髪するといった2度洗いが必要になる場合もあります。 |
ノンシリコンシャンプーは、洗浄成分が「アミノ酸系」の場合、前述しましたように「高級アルコール系」と比べると泡立ちが弱いです。だからといって泡立たせるために、すすぎ洗いに手を抜いたり、シャンプー剤の量を増やしたり、2度洗いをする方もいらっしゃるかと思いますが、それは逆効果です。余計に泡立ちにくい状態へと自ら招いているようなものなのです。
ちょっとした4つのコツを実践するだけでシャンプーの泡立ちは改善できます。まずはしっかりと髪を流すこと。それだけでも全く変わっていきますよ。
おすすめの「ノンシリコンシャンプー」泡立ちがよいのはコレです!
「ノンシリコンシャンプー」の中でも、アミノ酸系の界面活性剤(洗浄成分)を使用している「アミノ酸系シャンプー」は、肌に優しく洗浄効果も高い理想のシャンプーです。
しかし、残念なことに、市販品の多くの安価なシャンプーは「高級アルコール系の成分(ラウリル硫酸など)+アミノ酸成分が少しだけ」といった商品が存在するのが現状です。アミノ酸系成分が少ししか入っていないにもかかわらず、パッケージに堂々と「アミノ酸シャンプー」と、謳い文句にしているのです。同様に、「ノンシリコンシャンプー」として販売されていても「シリコン」の代用成分としてコーティング剤が含まれていることもあります。
そこで、刺激が強い「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」などの高級アルコール系成分が入っているシャンプーを選ばないように、成分チェックをして泡立ちが良かった「ノンシリコン」の「アミノ酸系のシャンプー」をご紹介しますので、シャンプー選びの参考にしてみてください。
商 品 | 価 格 | 注目ポイント | |
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